はじめに
わたしは現在、派遣社員として2024年4月から都内でオフィスワークをしています。この記事では、わたし自身のリアルな体験をもとに、派遣社員として働くメリット・デメリットについて考えてみたいと思います。
なぜこのテーマを書こうと思ったか
社会人になりたての頃は、とにかく「正社員でなければいけない」と思い込んでいました。それが“常識”だと信じていましたし、日本社会の中での同調圧力や、「正しい道」から外れてはいけないという思い込みもありました。人材派遣会社についても、当時は否定的なイメージを持っていました。でも実際は、働き方について深く考えたことがなかっただけなのかもしれません。「みんながそうしているから」という理由で、特に疑問を持たずに進んでいたのです。
そんなわたしが今、派遣社員として働いています。実際にその立場になって見えたこと、感じたことがたくさんあります。だからこそ、一度立ち止まってこの働き方について考えてみたいと思ったのです。
派遣社員として働くメリット
柔軟な働き方ができる
わたしの職場では週1で在宅勤務が認められており、実際に毎週活用しているのはわたし(派遣社員)だけです。正社員の方々は、ほぼ毎日出勤されていて、残業されている方も多いです。
わたしは基本的に定時で帰宅しており、そのため毎日の時間管理がしやすく、プライベートな計画も立てやすいです。あらかじめ「自分の時間が確保できる」とわかっていることは、心身ともに余裕が生まれます。ストレスの軽減や生活リズムの安定が、精神的な余裕にもつながっていることは、想像以上に大きなメリットです。時間は有限なので、ここは大切にしたいところです。
人間関係はドライで気が楽
職場のストレス要因の多くは「人間関係」にあると思っています。その点、派遣社員は業務に集中しやすく、過度な人間関係に巻き込まれにくいのが特徴です。成績や昇進スピードを他人と比べる必要もなく、苦手な人とは最低限の関わりで済みます。飲み会なども、参加するかしないかを自分の意思で決められるので、心理的な自由度は高いです。
合わなければ辞めやすい
どんなに魅力的に見える職場や、やりたい仕事であったとしても、実際に働いてみなければ「合う・合わない」はわかりません。正社員ですと、せっかく苦労して入った会社であることや、給与や福利厚生の手厚さ、転職のハードル、周りからの引き止めなどから簡単には辞めにくく感じてしまうことがあるかと思いますが、派遣社員は比較的身軽に動けるのが利点です。派遣先との契約更新が3ヶ月ごとの場合が多く、もし続けたくないと感じれば更新しなければ良いという選択肢があります。これは、「自分に合った働き方を選ぶ」ための柔軟性のある制度だと感じています。
派遣社員として感じたデメリット
給与や福利厚生に差がある
当然のことではありますが、正社員と比べて給与水準は低く、福利厚生も限定的です。時給制で働く派遣社員が多く、昇給はあったとしてもごくわずか。ボーナスが支給されることも基本的にありません。また、契約更新が前提となるため、雇用が不安定であるという面も否定できません。
職場に馴染みにくいと感じることもある
派遣社員は、正社員に比べて職場の中核業務に関わることが少ないため、周囲との距離感を感じることがあります。会議に参加できなかったり、チームの一員として認識されにくかったりと、「疎外感」を感じる瞬間もあるかもしれません。わたし自身は特に気になりませんが、人によっては孤独を感じやすいことがあるかもしれません。
キャリアパスを描きにくい
長期的なキャリアを築くという視点では、派遣という働き方には限界があります。責任あるポジションに就くことが少なく、評価制度や社内研修も対象外であることが多いです。そのため、自分の頑張りが「成長」や「昇給」という形で可視化されにくく、ステップアップの道が見えにくいのが現実です。
丁寧に仕事をしても、「ありがとう」はもらえても、「次のチャンス」にはつながらない。そんなもどかしさがあります。あくまで「契約された範囲内」で働くのが派遣社員なので、「頑張りが蓄積されていかない感覚」が残るかもしれません。
今の自分のマインドとこれから
心が揺れたときの考え方
わたしの場合、迷ったときは自分の大切にしたいことを思い出すようにしています。たとえば「海外移住」という人生の大きな目標があるので、今の仕事をずっと続けることを前提にはしていません。限られた時間の中で、ひとつの経験を積ませてもらっている場所だと割り切って働いています。
また、雇用される働き方だけに頼らず、ブログや副業といった「自分自身で作る働き方」も模索中です。スキルや知識は、自分の力で育てていくもの――そんなふうに考えています。
それでも続けている理由
過去に正社員で働いていたとき、過重労働や人間関係のストレスで心身ともに疲弊してしまい、何のために生きているのか、希望を見失っていたことがあります。その経験から、わたしは「安定」よりも、「自分に合った働き方」「心の余裕」を優先するようになりました。生活リズムの整ったミニマルな暮らし、日々小さな幸せを喜べるような生き方のほうが、今の自分には心地よいです。
まとめ
「派遣=キャリアが築けない」と決めつけるのではなく、「派遣でも、自分なりのキャリアを描いていく」――その考え方こそが大切だと思います。
わたし自身も、試行錯誤しながら、自分らしい働き方や生き方を模索している途中です。今後も派遣社員としての日々や気づきを、このブログで綴っていけたらと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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