イギリス、ワーホリ中に入院した話。

イギリス

イギリスのワーホリでケンブリッジに滞在していた時に、急遽入院することになったのでその時のことを少し書きます。

ある年の春の深夜、突然吐き気と右腰の痛みで目が覚めました。
とても気持ちが悪かったので夕食で食べたものを全部戻してしまいました。
その後、真夜中だったため寝ようと試みるも、右腰のひどい痛みのため眠ることができません。
深夜2時にも関わらずホストマザーの弟さんを起こし、急遽病院へ連れて行ってもらったところ、腎臓結石と診断されそのまま入院することになりました。
産まれた時以来の初の入院をケンブリッジで迎えました。

ケンブリッジのさくら

入院中は採血をしたり注射をしたり、CTスキャンを撮ったり痛み止めを飲んだりして過ごしていました。
水を飲んだり食べたりするのもしんどかったのですが、少しは口に入れないといけないと言われ少しの豆を食べました。
2日間病院で過ごし、その間にホストマザーの弟さんと彼の友達のトルコ人女性、弟さんの息子さんがお花を持ってお見舞いに来てくれて色々と励ましてくれました。
彼らにはたくさん助けられました。

退院後はお家でゆっくり過ごしました。
とにかくたくさんの水を飲まなければいけないこと、処方された薬を決められた時間通りに飲まなければいけないことが大変でした。
私は普段から水をたくさん飲む方ではない上に、イギリスの水は日本と違って硬水なので、私には飲みにくいのです。硬水は髪の毛や肌にも良くないので、日本の水が恋しかったです。
痛みがなくなったと思い途中痛み止めを飲むのをやめて、ホストマザーの弟さんにドライブに連れて行ってもらったのですがその日の帰りに再度痛みが始まり、また痛み止めを飲むようにしました。

上からリン酸コデイン、ジクロフェナク、パラセタモール。一番上にはstrong painと手書きで書いてある。

病院から処方された痛み止めと薬は、リン酸コデイン、ジクロフェナク、パラセタモールというものでした。
私はまだあまり英語に自信がない上に、医療英語はさらに難しいので医師である義理の姉にどんな薬でどんな効用があるのか色々と相談しました。少しビックリしたのが、リン酸コデインという痛み止めは日本ではガン患者にしか処方されないそうです。
私たち日本人は痛みを我慢する文化というか、多少の痛みであれば大きく訴えることはあまりしないような気がします。一方イギリスは痛みを我慢しない国だと感じ、出産の時も無痛分娩の国だということを知りました。

リン酸コデインは、痛みには抜群の効果がありましたが、一方でとても強い副作用があります。
全ての薬には副作用がありますが、リン酸コデインの副作用は私には強すぎて、食後に吐いてしまうようになりました。2錠飲んでいたので1錠に減らすも、次第に水すら戻すようになってしまい、結局3日間何も口にすることができなくなってしまいました。
たくさんの水を飲むことが必要だったにも関わらず、薬によって食べることも飲むこともできなくなり、次第にめまいをするようになり再度入院することになりました。家にいるとホストマザー達に迷惑や心配をかけることになるので、私は入院できてホッとしました。
ホストマザーから、「食べなさい!」と言われることからも逃れられます。

病院では再度注射をしたり採血をしたり点滴を打ったりしましたが、看護師の方の注射があまり上手ではなくとても痛かったので再度打ち直しました。
日本でもこういったことはたまに起こります。しかし、点滴後回復した後食事を許されたのですが、選択肢はラザニアか冷たいキッシュかチキンでした。日本では普通、もっと胃に優しいお粥などの料理を食べます。(・・よね・・?)また、朝食でヨーグルトを頼みましたが運ばれてきませんでした。

この中から選ぶ・・・。


日本もそうですが、イギリスも看護師不足なのかもという印象を受けました。イギリスのNHSが無料というのは、本当に素晴らしい制度だと思います。
どんなにご飯が美味しくなくても
水質が違って髪も肌もガサガサになっても、
毎日バスタブに入ることができなくても、
バスや電車が時間通りに来なくても、
多くの店が夕方早い時間に閉まろうとも、
この国が大好きでここに来れたことを大変幸せに思っておりますが、医療だけは日本で受けたいと思いました。

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